命と引き換えに、THEサラリーマンをしていた日のお話。(山芋アレルギーのお話)
こんにちは、rosyです。
実家では毎日たくさんの野菜が食卓に並ぶ家だったので、
特に好き嫌いなく、何でも食べるが、
物心ついたときから、山芋を食べたり触ったりすると痒くなるので、
食卓に山芋が出るとき、私だけ納豆とかオクラとかにしてもらっていた。
当時はそんなにアレルギーが取り沙汰されていなかったため、
「山芋は痒い食べ物。あんまり好きじゃない。」くらいの印象でしかなかった。
実家を出て一人暮らしを始め、もちろん山芋を買うことなんてなく、
日常で山芋に出会うこともなく。
学生の頃、お好み焼きは友達とよく食べに行っていたけど、痒くなることもなく。
なんか、忘れてしまっていた。山芋のことを。
社会人になり、スーパー激務時代。
仕事でお付き合いのあった某広告代理店の偉い人と
何人かで会食をしているときに、事件は起こった。
代官山のおしゃれな和食のお店。
ひとりひとりのコース料理の中のひとつに、
マグロの山かけにイクラが乗った美味しそうなものが☆
この時(あ、かゆくなるかも・・・)と思ったけど
(少しヤマイモをそぎ落として食べれば大丈夫っしょ)
という気持ちと、
(お偉いさんを目の前に好き嫌いなんでできない。
全部きちんといただいて『っえ!美味しいですぅぅ~!!☆』という
リアクションをせねば)
という気持ちが相まって、
さほど躊躇なく、パクっ。
『わっ!美味しいです!☆』(・・・うむ、相変わらず痒い)
~3分後~
(あー痒すぎ、耳の穴の奥もめっちゃ痒い)
~5分後~
(痒い、なんか変、お腹痛い)
↑このあたりから話が耳に入ってこない
~7分後~ もはや時間の経過とかわかんない
(痛い、気持ち悪い、寒い、汗、やばい)
お手洗いに駆け込み、嘔吐and嘔吐。
いつまで経っても吐き気と腹痛がおさまらず、お手洗でタイミングを見計らっていたら
一緒に参加していた同期が迎えに来てくれた。
20分くらい籠っていたらしい。
同期に事情を説明して、
お偉いさんにはクライアントから急に電話がかかってきたということにして、
会食に戻った。
私、山芋アレルギーなんじゃね!?!?
ということに、その時初めて気付いた。
その日はそれ以降の記憶がなく、会食で話したこともほぼ覚えていない。
後々調べたら、アナフィラキシーショックで
死んでしまうこともあるとかないとか・・・。
まじ怖すぎ。
大人になって重症化することもあるのね。
その時は、「1日24時間じゃ足りないよ!」とか本気で言っちゃうくらい
睡眠時間を削って、仕事に遊びに奔走していた。(正気か)
そのせいで免疫が落ちていて、激しく症状が出ちゃったんだと思う。
命と引き換えに、お偉いさんに媚び諂っていた自分。(ウケる)
仕事命で爆走していた若き日の私を抱きしめてあげたい。
本当にアレルギーは恐ろしい。
みなさん、ご自愛くださいね。